早わかり「家電製品アドバイザー」とは何か

役に立つ電気製品について、テレビで熱く語る家電芸人たち。家電好きを自負する方であれば番組で彼らのPRトークを聞いて、「私ならあの製品を勧めるのに!」と思ったことがあるのではないでしょうか。そんなあなたにピッタリな資格、「家電製品アドバイザー」についてご紹介します。

今の時代だからこそ必要な資格

いまや家電製品なしでは成り立たないほど、家電製品は生活に溶け込んでいます。その技術は日進月歩で成長し、様々なニーズに応える家電製品が次々と登場。生活をどんどん便利に、楽しく、豊かにしてくれている一方、各人のニーズに合った家電製品を的確に選択、かつ使いこなしていくことが重要な時代となりました。

複雑で高機能化していく家電製品について、製品が持つ価値や機能を正しく理解した豊富な知識を持ち、家電の購入や使用シーンでの良き案内役となることができる。そんな人材を表す資格が、家電製品アドバイザーです。

家電製品と消費者の間に立つスペシャリスト

家電製品アドバイザーには「AV情報家電」と「生活家電」の2つの資格があり、商品知識・取扱いの理解度、CSに関する知識および家電製品とそれらの販売に関連する法規類の基本的知識の理解度が問われます。要件となるポイントについて、資格を認定する一般財団法人 家電製品協会は以下のようにまとめています。

家電製品アドバイザーの習得知識・技術

  • 販売実務知識、接客マナーおよびコミュニケーション力を持っている。
  • 対象品目の基本動作原理、仕組み、上手な使い方、安全な使い方、禁止事項などに関する知識があり、分かりやすく説明できる。
  • 設置・接客・セットアップ、調整等に関する基礎的な技術知識およびソフト業務知識があり、適切なアドバイスができる。
  • 不具合発生時の一時対応ができる。また、故障と間違われやすい事象について、製品故障か使用方法の不適切か、ある程度の切り分けができる。
  • 電気安全に関する基礎知識および関連する法規の知識があり、適切な運用ができる。
  • 家電リサイクル法、容器包装リサイクル法等の主旨と廃家電受付業務処理手順を理解し、実践できる。

家電の販売・営業および接客のプロフェッショナルとして、商品選択や使用方法、不具合対応、さらには廃棄についてまで消費者をリードし、アドバイスする。家電販売店やケーブルTV、携帯電話キャリア、電力やガス等のエネルギー関連法人などに在籍していることが多い、家電製品アドバイザーはまさに「家電販売のスペシャリスト」と呼べる存在です。

家電製品アドバイザー資格の種類と試験概要

試験は毎年9月・3月の年2回実施。1度の試験で「AV情報家電」「生活家電」の両試験を受けることが可能で、2つの試験に合格した場合は、総合資格が授与されます。

試験科目は以下の3つ。

  • AV情報家電商品知識
  • 生活家電商品知識
  • CS・法規 (共通科目)

合格基準は、原則としてすべての科目で「得点率おおむね70%以上」です(※試験結果を踏まえ、試験第三者委員会にて都度確定)。

試験の結果、仮に資格の取得には至らなかったとしても、いずれかの科目が合格基準に達した場合、科目合格者としてその後2回(※1年以内)の受験に限り、合格基準に達した科目の試験は免除されます。また、2科目ともにエグゼクティブ等級合格基準(※得点率90%)以上を獲得した場合は、エグゼクティブ等級のゴールドグレード。3科目ともにエグゼクティブ等級合格基準以上を獲得した場合は、エグゼクティブ等級のプラチナグレードが授与されます。
なお、家電製品は日進月歩で進化することもあり、資格の有効期限は資格交付日より5年間となっています。

便利な家電が次々と登場する現代に必要な存在

便利な家電が次々と発売される現代。だからこそ、「今の自分の生活に合った製品を使いたい」という思いを持つ人が増えています。家電製品と消費者の間に立ち、最高の形で両者を結びつける存在。それを担える人材が今、求められています。

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