知っておきたい電気製品の寿命と買い替えのタイミング

私たちの暮らしに欠かせない電気製品にも、寿命があることを知っていますか。普段使い慣れている分、つい見過ごしてしまいそうな電気製品の寿命ですが、発火やケガの原因にもなり得るため注意が必要です。今回は、そんな気になる電気製品の寿命と買い替えのタイミングについてご紹介します。

意外に長い?短い?暮らしに身近な電気製品の寿命

そもそも電気製品の寿命は、一体どれくらいなのでしょうか。明確な期間として定められてはいませんが、家庭内や職場など、身近な生活環境で使用頻度の高い電気製品の寿命の目安がこちら。下記のような身近な電気製品でいえば、一般的な寿命はだいたい5年~10年といわれています。

よく使われる電気製品の寿命の目安

  • エアコン:約10年
  • 冷蔵庫:約9年
  • テレビ:約8年
  • 電子レンジ:約8年
  • 炊飯器:約6年
  • 洗濯機:約7~8年

とはいえ、こうした寿命といわれる電気製品の標準使用期間はあくまでも目安。実際には、機器の寿命に限らず、使い方や使用頻度などが要因で早くに故障に至ることもあれば、標準使用期間以上に長持ちすることもあります。ただし、いくら大事に使い続けていたとしても、経年劣化は避けられないもの。部品の劣化や摩耗によって製品の性能が落ち、事故のリスクだけではなく、消費電力量が増すなどの経済的負担が発生する可能性もあります。ベストなタイミングで買い替えを検討するためにも、やはり製品の寿命をしっかり把握しておくことが重要でしょう。

「長期使用製品安全表示」で製品の標準使用期間を確認

ところで、電気製品の寿命を知るにはどうしたらいいのでしょうか。まずできることは、長期使用製品安全表示をチェックすること。平成21年4月に施行された長期使用製品安全表示制度の下、経年劣化による事故が多い製品については、製造年、設計上の標準使用期間(安全上支障なく使用できる標準的な期間)と経年劣化についての注意喚起等の表示が義務付けられています。表示制度の対象品目は、「扇風機」「エアコン」「換気扇」「洗濯機」「ブラウン管テレビ」の計5品目(2021年2月時点)。使っている電気製品の寿命を知りたい時は、まずはこの表示を確認してみるといいでしょう(もし表示が見つからない場合は、メーカーに確認を)。

出典元:経済産業省「電気用品安全法」

また、長期使用製品安全表示にある設計上の標準使用期間に近づいてきたら、製品の状態はしっかりチェックしましょう。この時に製品に不具合が見られる場合はもちろんですが、標準使用期間にあたらなくても事故の懸念がある場合は、すぐに使用をやめてコンセントから電源プラグを抜き、メーカーや販売店に相談しましょう。

もしかして寿命かも?見逃さないでほしい買い替えサイン

長期使用製品安全表示の設計上の標準使用期間の他にも、例えば下記のような現象が起きたら製品の寿命のサインかもしれません。

エアコン

水漏れする・異音や異臭がする・エアコンの効きが悪い・使うとブレーカーが落ちる

冷蔵庫

冷えない・異音がする・水漏れする

洗濯機

運転中に停止してしまう・異音や異臭がする・脱水や給水をしない・電源プラグやコードが異常に熱を帯びている

テレビ

電源がつかない・画面が暗くなる・音声が出ない・異音がする・液晶に線やノイズが入る

こうした現象は一時的な不具合によって引き起こされる場合もありますが、部品の破損や寿命が原因になっている可能性もあり得ます。事故予防のためにも日頃の不具合を見逃さず、気になることがあればメーカーや販売店に相談して修理に出すか、買い替えを検討しましょう。

まとめ

在宅勤務や外出自粛により、自宅で家事や仕事をする機会が増え、改めて生活必需品の認識が高まっている電気製品。安全安心な暮らしを送るためにも、身の回りにある電気製品の寿命を知り、日ごろの安全チェックや定期的な買い替えを心掛けるようにしたいですね。

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